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2016/10/24 10:56

1.甘やかさないで 甘いみかんをつくります
みかんに水と肥料を与えすぎると、成長が早まり水太りになります。
だからちょっとスパルタぐらいがちょうどいい。
ギュッと引きしまったみかんのプロポーションは、たべてみるとよくわかります。

2.君の名は し・だ・れ・みかん
枝が堅くてピンと立ったままのみかんは、皮が厚く味はうすい。
枝を長く伸ばし、しなやかな枝に仕立てたみかんは、
枝が実の重みで下を向きうまみがたっぷり溜まります。
僕のみかんの木はみんな、し・だ・れ・みかん です。

3.黒いバナナのつくりかた
黒バナナは手荒に扱うとつくれますが、
手荒にしても黒みかんはできません。
黒くならないかわりに、みかんは味が悪くなるのです。
だから僕は、コロコロ転がす選果機をつかいません。
すべて手摘み、手選別。このていねいな手シゴトこそみかん愛なのです。

4.たいせつな食の安全のこと
僕は今年、4回農薬散布しました。
通常の半分以下ですが、無農薬ではありません。
植えたばかりの若い木を守るための決断です。
草はできるかぎり草刈りし、手摘み手選別で果実を守っているので
ワックス・防腐剤はつかっていません。
草が生えて、虫がいて、鳥が来て、土にも虫や微生物がたくさんいる、
そんな畑が、健康なおいしいみかん作りの基本であることを信じ、
農薬をつかわない努力を続けていきます。
そして毎年、ありのままご報告するお約束をいたします。


★ 2023年の農薬使用状況について
  下記BLOGに詳細を記入いたしております
  どうぞご覧ください (2023.10.10 addition)
  https://www.yatsuhafarm.com/blog/2023/10/10/092451

5.カメレオンゴロの冬
僕の手・足・顔すべてがイエローに変わる冬。
これまでたべたみかんは数万個、とうぜんの変色です。
1本ずつ個性の違う木のなかで、今日いちばんおいしいみかんはどれなのか、
僕は自分でたべてみて確認します。
今日お届けするみかんが、いちばんおいしいみかんであることを、
カメレオンゴロは検証し、イエローに変わりつづけます。

6.明るい農民
僕が農業で生きると決めたのは、25歳の頃です。
農業をかこむ環境は厳しいけれど、僕は楽しくやっていきたい。
はははははははっは-(「は」はかならず八つで。)と、畑で笑っていたい。
八つ葉農園がお届けするのは、おいしいだけじゃなく、
ひとくちたべたら、おいしくてみんな笑顔になる、そういうもの。
そんな思いをお伝えできるように、今日もこころをこめて。


八つ葉農園 稲垣享浩   2016.11.11